2021年03月21日
現代の日本人は、テレビで「紅白歌合戦」を観て「ゆく年くる年」で除夜の鐘の音に耳を傾けながら年越し蕎麦を食べて・・・。そんな感じでしょうか?しかし神道の教えをよく知っていた江戸時代の人たちは、よく意味を理解され過ごされていたようです。お正月とは、「お正月様」あるいは、「年神様」、又は「歳徳神」と名付けられる神様で、ご先祖様の集合霊だそうです。各自の家のご先祖様の集合霊がそれぞれの家に戻ってこられる時がお正月というわけです。そのご先祖様が戻ってこられる時の依代(よりしろ)が門松となりますので、その家らしい門松をご準備しておかないと間違って他の方の家に行ってしまいます。
お正月はこの様にご先祖様が家に帰ってきて家族が神様と一緒に寄添って共同で食事をします。神様と人間が共に食事をするわけです。これを「神人共喰」といい神道に於けるお正月の儀式と成っています。皆様が良くご存知のお盆だけでは無くお正月もご先祖様が帰って来られる大切な時がお正月ですので来年は、意味を知ってお迎え出来ればと思います。(参考:「お葬式をどうするか」新潮社刊 ひろさちや著)